外資系キャリアの出世術/シンシア・シャピロ(2005_2008)
これが事実なら、"外資系"企業も国内企業も人事制度に大差はない。本書には、出世や退職を左右するのは、見せ方や感情操作、利害関係であるという事実がこれでもかと述べられている。実力主義を謳う"外資系"の姿は、ここにはない
なんともげんなりする情報だが、いっそ人間は感情の動物であるという原則で認識を固め、"外資系"だから違うんだ、という幻想を捨てたほうが世の中に絶望せずに済むかもしれない。原著には当然ながら「外資系」とは書かれておらず、 Corporate Confidential、というタイトル。
手元に置くかちょっと悩むけど、少なくとも今必要ないか。会社がどんな軸で人間を見るかという点では就職活動の参考にならなくもないけど、必要なら数年後に取り寄せて読めばいい本と判断
- 作者: シンシア・シャピロ,野津智子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
転売?// 目次。
- はじめに - 社員が知らない秘密のルール
- 読者の皆さんへ,謝辞
- 解雇通知は前触れなくやってくる - 偽りの雇用の安定に振り回されていないか?
- 法律はあなたの仕事を守ってくれない*1
- 一時解雇。それは文字通りの意味ではない
- 解雇の兆候を会社が教えない理由
- 会社の言葉は額面どおりではない
- 重要なのは技術や能力ではない
- 出世の道を閉ざす会社の罠 - 致命的なミスを犯していないか?
- 人事部と話をすると職を失う
- 年齢差別は今もある
- 職場に「言論の自由」はない
- 「門番」との関係悪化は命取り
- 賢明過ぎるのはあまり賢明ではない
- うわさ話には危険がいっぱい
- 送信ボタンを押した?電子メールに潜む罠
- 職場の友情はときに危険である
- 陣営を誤ると敵に間違われる
- プライベートな話がすべてを台無しにする
- 会社はきわめて記憶力が悪い
- 会社の「作り話」の真実 - 社員の権利は守られていると思っていないか?
- 権利を主張する社員の給与は上がらない
- 昇給はうまく求める。時期を選び、功績を前面に、相場を把握して。きちんと提案書を作成。
- 昇進は求めて得るものではない
- 勤務評定は能力には関係ない
- うわさの真偽は重要ではない
- 病気休暇や出産休暇は保護されていない
- 社員が会社を訴えても負けるだけ
- 経費報告書で忠誠心が計られる
- 新しい上司から身を守る四つの秘訣
- 感情的になった瞬間に負ける
- 過ちや失敗を隠してはいけない*2
- 知られざる「休暇」の罠
- 人は見かけで決まる
- 社員の価値は机の上に現れる
- 正しい社内恋愛の方法
- 言わない。上司部下の関係のときは異動願い。
- 成功の扉を開ける秘訣 - 何があっても動じる必要のない社員になる
- 忠誠心を会社に起こさせる
- 先々のことを考えて視野を広くする
- 余裕があるように見せる
- 機先を制する
- 常に上司を感心させる
- 会社が重視する四つの技術
- 柔軟性、営業技術、堂々と人前で話す、トップ層の目標達成術
- 上司は顧客、同僚は納入業者
- 楽天的に考える
- 常に舞台の上にいると意識する
- 生まれ変わった自分を守る
- 成功したと思ったまさにそのとき... - 出世の階段から転げ落ちないために*3
- 昇進した人が直面する壁
- 管理職になる前に知るべきこと
- 奉仕の精神が輝かしい成功を生む
- がんばり過ぎると追いつけなくなる
- 業績の悪い部下の責任はあなたにある
- 好かれようと思うと尊敬されなくなる
- 部下のために問題を解決してはいけない
- 勤務評価で意見を伝えてはいけない
- 有能はリーダーはチームの土台になる
- 終わりに - 勝者の好循環
- 勝利がすべて
- 著者紹介、訳者あとがき