iPS細胞 - 世紀の発見が医療を変える
- 作者: 八代嘉美
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/07/15
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再読。
分化を引き起こすオーガナイザー因子はアクチビンA. 1989, 東京大学の浅島教授が発見
現在日本で実験に利用出来るのは14日目までの胚
万能と多能の違い。受精卵は万能だけどES細胞やiPS細胞は多能。ES細胞を支給に入れた所で胎児にはならない("胎盤"を作れない)
分化した細胞は戻らないという大前提
=> 大前提を覆す方法(1): 分化した細胞の核を卵子に移植する = クローン
クローン動物がどうも健康じゃないのは移植した核ゲノムの初期化が問題だろうと。
人間の脳、ニューロンは受精後25週間で増殖をやめ、20歳をすぎると1日10万個ずつ死んで行く
イモリの細胞は「脱分化」している。分化済の細胞が分化前に戻る。幹細胞がストックされているわけではない
何故イモリでおこることが人間では起こらないか?という説明は未だなされていない。
- 造血幹細胞は以下の細胞を生成
- 赤血球+血小板を2000億個/日
- 好中球 700億個/日
- total => 200万個/秒
筋細胞は分裂しない。代わりに"サテライト細胞"が存在し、
筋肉が損傷したシグナルを受けると増殖を始める。筋線維を融合して傷を直したりする。
神経幹細胞 -- 1992年に同定される。それまでは神経細胞は増えないと思われていた。つーか通常時も増えてる事がわかった。
それぞれが所属しているタイプの細胞を創る事は出来るが、複雑な形を構築するための「何か」を見つける必要がある。
ES細胞も万能とはいえ実際に使う事を考えると患者にとっては「他者」であることに変わりない。
ES細胞を未分化に保つためにはあるサイトカインを常に与え続ける必要がある
24種類の中からiPS細胞化を担う4因子を特定。
うち1種類は発ガンに関わるものだった。
ES細胞は論理的な問題、それを解決するiPS.
とはいえメチル化の状態などES細胞と本当に同じかどうかわからん
遺伝子導入時にウイルスベクターを使う。
2008年度予算、iPSに22億円。