全脳思考
全脳思考 | |
ダイヤモンド社 2009-06-12 売り上げランキング : 390 おすすめ平均 すぐ役に立った 右脳モデルと左脳モデルの融合 あくまでも仮説 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
情報社会から知識社会への変化に対応する新しい思考法
概要メモ
過去とは異なるビジネス。何をどうすれば売り上げが上がるのかわからない企画。
情報過多。モチベーションの低下。
現在人間はコンピュータに使われている。
# 本当に道具としてコンピュータを使いたいなら?
- 情報社会
- 情報を収集・整理することが付加価値となる
- 知識社会
- 収集・整理された情報から生み出された新しい気付き・アイデアを実際に行動に移すことが付加価値となる
営業の第一段階は顧客へのヒアリング
知識社会ふたつのジレンマ
- 情報が整理しやすい市場はそれだけで魅力に乏しい
- フレームワークを使うことで、新しいものを旧来の枠にはめてしまう
知識社会の成功は、"検索"から始まる。さもないと、選ばれる前に存在することすら意識されない
- 全脳思考モデル
- 顧客の内面を掘り下げる。顧客が喜ぶ場面を想像し、そのためには...と逆にステップをたどる。
物語の効果...記憶に残りやすいし、周囲に伝えやすい(口コミ)。社員が仕事に「意味」を感じ始める。物語の一部となるために関連商品を購入し始める。
商品ネーミングや会社名は、突き詰めればその背景にある物語のタイトル
これからは「診断-解決」ではなく「仮説-行動」で、スピードが命。賢く試行錯誤する。
スピーチの「型」... つかみ、主題、前提、背景、論証1,2,3、結論
まず全体を決め、わかるところから埋めて行く。すると勝手に足りない部分を補ってくれる。
- CPS (Creative Problem Solving)
- 質問に対してイメージで答える方法。イメージはぶっちゃけなんでもよくて、こじつけでもいいから枠外の発想を取り込む、無意識の制限を取っ外す手続き。
人が集まる"場"にはそもそも何らかのテーマがあり、それに共鳴した人が自然に集まってくると考える。空間に意味を見いだす。するとキモがわかってくる。
意図せずして起こったことに着目する。
フレーズ
知識社会では、新しい知識の創造が付加価値となります。今までの経験の延長線上を超えた、意外性のある提案を生み出すためには、過去のデータの整理・分析をベースにした思考モデルだけでは限界があります。顧客も自分も驚くほどの未来を出現させる、新しい思考モデルが必要になるのです。
(p.v)
- どのような限界?
われわれは、見えなくなる世界で、見えない顧客に対して、見えない商品を提供し始めている。言い換えれば、ビジネスは、高度に抽象化された世界に、急速に移行しようとしているのだ。そして、その変化に誰もが対応するよう求められている。
(p.12)
- この問題意識をベースにして、具体的な人物を想定するという方法に行くわけか
つまり知識社会では、市場を奪うための「競合戦略」より、市場自体を創りだす「需要創造戦略」、そしてまたライバルから「市場シェア」を奪うことより、自社のことを顧客からどれだけ考えてもらえるかという「顧客マインド・シェア」を確保することが重要になってきているのだ。
(p.50)
営業している会社は、もはや時代遅れ。営業しなきゃならないようじゃ、先行き暗い。
(p.84)
検索されなければ、あなたの事業は存在しない。
(p.94)
人をひとり特定しただけで、それが知らない相手であっても、内なる知性から多大な情報を引き出すことができる。仮説構築を進める上で、特定人物を切り口とした思考は単純だが非常に強力な方法論なのである。
(p.228)
人々の世界観を象徴する物語を作り、それを語ることは、リーダーシップの本質である。
(p.243)
ビジネスの現場でも、正しい論理によって、問題の本質的な原因を突き止めても、解決策はなかなか実行されない。なぜならば、その原因に関わる人々にとってみれば、賢明に取り組んで来た今までの仕事を否定されるかのような印象を受けるからだ。正しい提案は正しいからこそ、感情的な反発の引き金を引いてしまう。(中略)
周りの人が口を出す暇も与えない正しい論理より、批判されながらも多様な発言を引き出し、グループでよりよいアイデアに昇華させていく人間的な論理の方が必要なのだ。
(p.325)
心のうちにある言葉で表現出来ない何かが言葉によって表現されたとき、人は思考から行動へとスイッチが切り替わる。
(p.418)
商品とは対極の、ありえない顧客を想定する。最も買いそうにない顧客を想定するのだ。すると、必ずと言っていいほど、突破口となるアイデアが生まれてくる。
(p.448)
アノマリーは、発想の泉だ。そして、とてつもない行動力を生み出す。
(p.452)