リクルートという奇跡
リクルートという奇跡 (文春文庫) | |
藤原 和博 おすすめ平均 リクルートは、経営陣が経営している会社ではない リクルートはなぜ「リクルート事件」でつぶれなかったのか ものすごく納得! 仕事とは何か 新社会人にはおすすめ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アルバイトをさせれば仕事のできる人間かどうか、その意欲と情熱は履歴書や面接での語りを超えてホンモノかどうかが確かめられる。
(p.25)
- 長期でも、短期でもとにかく働かせてみること、とな。
- 学生側からしても、自分の働きを見せてなお「来てほしい」と思ってくれる企業に入った方が幸せであろうし。
自分の部下は自分でスカウトする
(p.112)
- なるほど。可能ならそれに超したことはない気がする。
- リクルートの失敗事業
- "在庫事業"に手を出すと痛い目を見て来た
- 教材販売、企業ものシリーズ出版、不動産業、通信事業、ゲーム、映画、音楽
- 他にも
- 大学新聞への広告代理業、名簿を利用したセールスプロモーション事業、宅配事業、マップデータ(多層型地図データの商用化を狙った)、スパコン事業。
(p.143〜, 改変)
リクルートの弱点
- 在庫の発生する事業
- 低マージンの事業
- 価格競争になってしまう事業
- 継続的な高度の研究が必要な事業
リクルートは、普通の会社がきっちりと取り組めば成功するはずのこれらの事業が苦手
(p.146, 改変)
- いろいろ失敗してよく生き残ってきたな。
- 多方面に手を出して、まずい時は即座に撤退。
- ベンチャーは「予期せぬ成功」で成功するというやつか。
- 一方で、自分の本業から軸足をずらしては行けないという説もあるしな
必要なら、必要なだけ、必要なときに借りればいい。リクルートは、それをどのように利用するか、知恵を働かせて、ソフトとして供給する会社ですから
(p.153)
- 江副さんの言葉。
仮にも10・11月協定があったときには、3年生の3月から始まって4年生の6月から9月ごろにピークとなった内定合戦が、2年生の12月から始まって翌2月ごろエントリーのピークとなり、3年生の6月には第一波が終わってしまう現状となった。考えが熟さないうちに数社に志望を絞らねばならないから、結局、中学・高校時代から引きずった"偏差値就職"をするようになる。
(p.190)
- ちなみにこの本は、単行本が2002年九月に出ている。
- 一昔前は今よりさらに早かったのか。いまはむしろ、"開始が早くなった協定時"くらいか。