パンデミック・フルー襲来
パンデミック・フルー襲来-これが新型インフルエンザの脅威だ- (扶桑社新書) | |
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記者の視点から見たフィクション。小説として見てもイマイチ。中途半端。
事件記者は「抜いた・抜かれた」が仕事の中心になる。特ダネをつかむために警察官や検事と深く付き合いながら情報を取り、抜かれないように他社の記者の動きにも注意しなければならない。
(p.18)
- なんという非生産的な世界
職務上、守秘義務がある警察官はストレートにものを言えない。事件記者の方もそれを知っているからこそ、彼らの禅問答に付き合い、夜間、自宅を訪ねては真実を聞き出そうと努力を重ねるのである。
(p.42)
- 禅問答で漏れたりするわけですか
「実はマスクはそんなに期待できない。ウイルスは電子顕微鏡でしか見ることが出来ないほど小さい。そんなウイルスをカットするには、マスクの網の目を相当細かくしなければならない。市販のマスクにはそんなものは少ないし、目が細かくなればなるほど装着時に息苦しくなる。外すときには付着したウイルスに触れないよう注意しなければならないから扱いもたいへんだ」
(p.115)
- マスクについて誤解している人はけっこう多い。
子供の脳症は悲惨だった。専門家によれば、体内でウイルスが急激に増えると、細胞からサイトカイン(情報伝達に関係するタンパク質)が過剰に分泌され、それが原因で脳に障害を起こす。これがインフルエンザ脳症である。
(p.186)
- 僕が昔かかったヤツか?あれは髄膜が炎症起こしたんだっけか
知識
- インフルエンザウイルスは上部気道がかなり炎症を起こす
インフルエンザウイルスの構造
- 直径100 nm
- A,B,C型に分類される。話題になるのはたいていA
- 糖タンパク質ヘマグルチニン(HA): H1-16で細胞に取りついて入り込む
- 糖タンパク質ノイラミニダーゼ(NA): N1-9で細胞から飛び立つ