謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
- 作者: 須田将啓,田中禎人
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (67件) を見る
- エニグモの作ったサービスたち
「読ませない」文章。臨場感がない。これでだいぶ損してる。
本当のインターネットのすごさは、知らない世界や知らない個人同士が一気にネットワークされることで、今までと全く違う世界観や新しい価値観が生み出されることにあるに違いないと思っていた。
(p.12)
個人の力を、インターネットを使って増幅すること。その人にしかない「価値」を世界中の人々と交換できる仕組みを作ること。
(p.13)
もう一つ理由があった。コンピュータは研究対象ではなくビジネス対象だと感じたことだ。当時の私の研究テーマは、映画など超大容量データを世界規模で配信する方法についてだった。細いネットワークの回線を効率的に利用する方法を考えていた。しかし、研究室で考えている間に、コンピュータのスペックが上がり、プロバイダーの回線が太くなり、わざわざ効率的に配信しなくてもなんとかなってしまうようになった。研究室で頭を悩ましているよりビジネスの現場の方が早いのでは、と感じるようになったのだ。
(p.28)
- とくにコンピュータはそうだろうな。ドッグイヤーですか。使う側に回ること。
「そこにいることに価値がある」という考え方は、物を売るだけではないという発想に自然に行った。
(p.33)
- 現地性が価値を持つことになる、という考えは以前詰めたことがある。
自分の行動規範の一つに、「道に悩んだら自分にとって困難な道を選ぶ」というものがある。(中略)
そのため、リスクに対しても、とりあえず取るという生き方をしてきた。もちろん取り返せないようなものを失うリスクはそう簡単に取らないし、リターンが割に合わないくらい低いものは避けるが、お金や地位、快適な時間などは、挽回可能なので、そういったものを失うリスクなら、リターンを目指して取ってきた。
(p.68)
- 悩んだらリスクの高い/おもしろい/レアな方を取る、という生き方。
- 特に僕はレア度を重視する気がする
独立すれば、自分たちで判断してやったことに対して責任を負えます。失敗しても、成功しても、その結果はすべて自分たちに返ってきます。本当に熱いハートを持っている人たちと一緒に、そういう責任を持って一個一個の仕事をやっていくスリル感や、ライブな感じや、本当に生きている感じというのは、エニグモに入って初めて感じました。どんな仕事でも、何をやっていても、会社員時代とは見え方が違います。
(p.99)
- 起業した人はこう言うが、ベンチャーの中でも然りか。よか。
こちらの狙いは、本命の会社と交渉する前に、彼らが聞く質問が何なのかと言うことをすべて確認しておくことでした。そこで徹底的にヒアリングしたので、本命の会社と交渉したときにどう答えればいいかということを、事前に全部学習できていました。
(p.138)
- 面接と同じですね
素人が見ても分からないようになっていて、ものすごく細かい字で何ページにもわたっていますが、そこにはいろいろなトラップが仕掛けられています。
何かあったときに経営権が奪われてしまうとか、ペナルティが課せられていたりとか、一言一句、気を抜かずに全部しっかり見ないと、本当に危ないんですよ。
(p.139)
- 専門家に助けてもらうのだろうか?
「商品名を必ず入れる」「企業サイトへのリンクを張る」「誹謗中傷を書かない」といった一定の条件を満たしていれば、自分のブログに書くだけで報酬がもらえるという仕組みである。(中略)
- 読む人のことを全く考えていない。Web上のノイズが増えるだけで不快。
- 広告業界にいた人ならでは。
作品に対する期待をブログに書いてもらうというものである。記事は100字程度。謝礼は先着順で1000名まで、一つのブログ記事につき200円を支払うことにした。
(p.161)
- 100字!?
- 書くこと無いならブログ書くなってんだ
アイディアだけではどうにもならない。それを具体化できるか、実現できるかが重要なんだ
(p.164)
- 耳に痛いですね。自分じゃなくても手段があればいいか。
エニグモを経営してきて、一番身をもって学んだことは、人(採用)が企業に与えるインパクトの大きさだ。企業は人で出来ているのだ。
(p.168)
- とくに初期の企業はそうなんかな。規模が大きくなればなるほど、一人一人のインパクトは小さくなっていく。
日本語サービスの商圏は、英語商圏、中国語商圏の20-30%の規模だ。
(p.184)
- 1億より80億、ですね
コンセプトの正しさとビジネスとしての可能性を確認できる規模でまず立ち上げ、「行ける!」と思えた時点から一気にリソースを投入・投資していくというスタンスをとった。この時もテーマは「スピード」と「スモール・スタート」であった。
(p.192)
- スピード・スピード・スピード
- プロトタイプの重要性か。
新しいビジネスを考える上で、いつも世の中の「あるべき姿」とか、「現状は間違っていないだろうか」という視点を考えるようにしている。
(p.229)
- ニーズを見極める、ということか?