マネー力 / 大前研一


マネー力 (PHPビジネス新書)

マネー力 (PHPビジネス新書)

もともと、この証券化(セキュリタイゼーション)の理論的な枠組みは、マッキンゼーが作ったものだ。マッキンゼーがいまから20年くらい前に社内プロジェクトとして、小口証券化のテクニックを教えた。『新しい証券化技術―金融資産証券化の仕組み』という本は、証券化の理論的、実務的なバックボーンといわれ、その教科書的な本としてもてはやされた。
(p.20)

  • 古いな。じゃあ20年後を予測するために重要な、今出たばかりのものは何だ?

アメリカは個人消費GDPの七割。そのうちの半分が住宅関連である。その部分のエンジンが働かなくなった。
(p.26)

  • 住宅関連...日本との対比

いまの日本では、個人はキャッシュを手元にもっておいて、買い出勤するときには、ゲテモノ商品には手を出さずに、自分の人生観と本当に合ったところに手を出す。実はそういう再設計をし、「出直す」ためにはいまは二度とないチャンスと言っていいのかもしれない。
(p.40)

  • リセットされたばかりか。人生観、多様性。選択肢の多様化。

現在、行き場を求めて世界中をさまよっている余剰資金は約3000兆円(2008年で半分に減ってしまったが)。このホームレス・マネーには、これから値上がりが見込めそうな地域に、国境を越えて抜け目なく向かうという性質があるから、世界中のお金持ちはみな、このホームレス・マネーがいまどこに集まっていて、次はどのタイミングでどこに動くかに着目している。
(p.45)

  • ホームレス・マネーは主に以下の三つで構成
  • ドバイはオイル?もうあらかた引いたんかな。

3000兆円の余剰資金の行方を知りたければ中国とインド、ロシア、それからバルカン半島とトルコ、このあたりの動きには、絶えず目を光らせておく必要がある。
(p.66)

40年間定期的にロシアを見続けてきた私ですら、ここ数年の劇的な変化は、正直想像できなかった。
(p.63)

  • まじか。見続けても...

2005年に日本人の平均年齢は50歳を突破した。
(p.73)

  • こうして聞くとやばい国だ。インドとかと比べて...

現在、日本政府の借金は、国債と借入金の債務超過を合わせると約800兆円。これはGDPの160%に相当し、これだけでもOEDCの中では最悪の財政状況なのに、さらに年金の隠れ債務が800兆円近く加わると合計で1500兆円超と、とんでもない赤字国家なのである。(p.86)
国がこれ(国債のデフォルト)をやってくる確立はかなり高いと、私は踏んでいる。(p.88)
要するに、将棋でいえばこの国は、もう詰んでいる。もっといえば、国家に任せておいて安心できる要素は一つもないといっていいのである。(p.89)

  • moudameda

ユーロを導入するにはEUの定める「マーストリヒト収斂基準」を満たさなければならない。たとえば、財政に関しては「財政赤字GDPの3%以下、債務残高がGDP比60%以下であること」が義務づけられている。
(p.93)

  • そのうち格付けみたいに...

これから投資をするなら、アメリカとの関係が薄いところということになる。加えて、エネルギーや鉱物、あるいは食料に強いところが狙い目だ。
(p.103)

  • んでロシアか。結局現地性が価値を持つようになるのか

日本人はまだどこかで、自分たちは能力が高く、その気になれば他国の労働者には負けないくらいに思っているフシがあるが、私の見たところ、あえて日本人を採用したいとか、日本人と仕事をしたいと思っている会社は、世界にはほとんどないのではないか。
(p.135)

  • 英語クソやしな。

仕事が出来る

  • > 英語とIT、それに余人をもって代え難いスキルをもっていて、それを世界のどこにいても発揮できるということである。(p.172)
  1. 1500兆円を市場に誘い出す
  2. 東京をマンハッタン化
    • 効率最重視
  3. 道州制の導入 - 戦略単位として