V字回復の経営
- 作者: 三枝匡
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/09/17
- メディア: 単行本
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重要なことだが、スタ−やエリ−ト層のいない組織で変革は絶対に起きない。エリ−トとは「選ばれた者」というよりも、「集団への責任を自覚した者たち」と解すべきなのだ。
(p.38)
組織カルチャ−の変化は必ず、組織内で起きる「事件」を触媒にして進展する。事件を避け、なるべく静かに、無難にことを進めようとする経営者や管理職では、その組織文化を変えることはできない。
(p.99)
改革シナリオを検討する初めの段階ては選択肢を規制しない。問題点の探索をなるべく広く行なう。問題の本質が見えてきたら、そこから選択肢を絞り始める。
(p.103)
誰かが「これは『KJ法』でまとめよう」と言った。また「QC活動の『魚の骨』でまとめよう」という意見も出た。
五十嵐が予期していた意見だった。しかし彼は皆がそんな作業をしても、「役に立たない」ことを初めから知っていた。
(p.109)
- 改革に必要なのは問題点の分類ではなく、一貫したコンセプト。
- 共通言語、新しいカルチャー。
戦略がないから、負け戦の自覚もない。
(p.142)
- 日々の生活もそうだな。戦略(計画)を立てて時間を過ごさないと、勝ちなのか負けなのかわからないまま無為に生きてしまう