iPS細胞 世紀の発見が医療を変える/八代 嘉美(2008)

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書)

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書)

iPS細胞 目次

  • はじめに
  1. "ES細胞"は生命の起源にさかのぼる - ひとつの細胞からさまざまな臓器へ
    1. iPS細胞とES細胞
    2. ES細胞は胚から始まる
    3. 精子には子供の雛形がいる!?
    4. 胚はすべての細胞のもと
    5. マウスES細胞の発見
    6. キメラマウスの誕生
    7. 後戻りできない<分化>
    8. さまざまな組織ができるのはなぜか?
    9. 組織の設計図は遺伝子
    10. 多様性は遺伝子の"ON/OFF"で決まる
    11. ノックアウトマウスで機能を見つける
    12. ヒトES細胞の誕生
    13. それはヒトの命か!?
  2. 細胞が先祖返りしないわけ - なぜ万能性は失われていくのか?
    1. 無限に増やせるES細胞
    2. <万能>と<多能>はどう違うのか?
    3. <分化>が後戻りしない仕組み - メチル化
    4. 多能性は<分化>のたびに小さくなる
    5. クローン実験は仮説検証のために
    6. <分化>をリセットする技術
    7. 体細胞クローンの誕生
    8. クローン羊ドリーの衝撃
    9. 不健康なクローンたち
  3. なぜ身体は古びないのか? - 幹細胞は眠り、そして目覚める
    1. <分化>と<複製>をする力
    2. 幹細胞に特有の<不等分裂>
    3. 万能性かあ単能性へ
    4. 体性幹細胞の発見
    5. ES細胞が<未分化>であることの条件
    6. "冬眠する"幹細胞
    7. ニッチ - 幹細胞のねぐら
    8. 砂漠でダイヤモンドを探す
    9. インクジェットと蛍光色素
  4. 再生はいつも身体で起きている
    1. 再生医療のイメージ
    2. プラナリア、驚異の再生力のわけ
    3. イモリ再生の仕組みは<脱分化>
    4. 欠落を補う仕組み
    5. 新陳代謝という再生
    6. 1秒に200万個の生産力 - 造血幹細胞
    7. 激しいストレスにも負けない再生力 - 小腸幹細胞
    8. 毛髪再生のカギ - 毛幹細胞
    9. 筋肉は壊れてから強くなる - サテライト細胞
    10. 強烈に再生する肝細胞
    11. 肝臓の再生能力を超えた闇 - 肝硬変
    12. 眠り続ける神経幹細胞
    13. 体性幹細胞は自らを再生する
  5. 再生医療の時代へ
    1. 自らのうちにある病
    2. 感染症の克服と臓器移植
    3. 肝臓を子供に移植すると子供サイズに
    4. 肝臓移植と拒絶反応
    5. 移植は倫理的にも問題
    6. ES細胞でも拒絶反応は起こる
    7. クローン技術は医療に生かせるか?
    8. 研究はトライ&エラー
    9. 体性幹細胞の可能性
    10. モラルハザード
  6. iPS細胞が誕生した!
    1. 倫理的な問題を超えるために
    2. データベースが拓く新たな研究の形
    3. ES細胞の多分化と増殖の力
    4. 分化の力を維持する遺伝子
    5. 24の遺伝子からどう絞るか?
    6. 四つの遺伝子に特定
    7. iPS細胞でキメラマウスが誕生!
    8. 大競争時代へ
    9. さらなる安全のために
  7. 再生医療レースのはじまり
    1. 不自然な<政治的胚>
    2. iPS細胞で血液の病気治療を試みる
    3. 神経細胞を再生する実験も
    4. 遺伝子導入に使われるウイルス
    5. ヒトiPS細胞にマウスのウイルス
    6. より安全なiPS細胞をめざして
    7. レースははじまった
    8. "オールジャパン"体制の確立に向けて
    9. 人間のためか、企業のためか
    10. 「研究ツール」としてのiPS細胞
  8. 再生する力で人工臓器を作る
    1. 立体的に培養する利点
    2. 古代エジプトの"人工臓器"
    3. 骨の再生で期待されるiPS細胞
    4. 進む心筋の再生研究
    5. 培養技術の進歩が細胞の機能を高める
    6. 日本で初めて起きた臓器売買事件
    7. 人工透析に代わるハイブリッド臓器
    8. <テクノロジー>を取り込む人間
  9. "知"がヒトを変えていく
    1. "新しい世界"の到来
    2. SFと生命科学
    3. 古代から外れることのなかった<箍(タガ)>
    4. 論理でタブーを越える
    5. ヒロシマ以降0年
    6. 生命の設計図が手に入った時代
    7. 失われた生命力を取り戻すこと、とは
    8. 生命の謎を探り続ける科学者
    9. テクノロジーが変える人間
  • あとがき
  • キーワード索引*1

*1:結構充実