日経サイエンス 2008年 04月号
- 出版社/メーカー: 日経サイエンス
- 発売日: 2008/02/25
- メディア: 雑誌
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ハンチントン病の利点
運動制御と認知に障害がでるが、子だくさんでガンになりにくい。
生殖可能時期に免疫が高まっている。進化的利点?
最古の肉食菌類。1億年前の琥珀中。粘着性の輪を使って虫を捕らえていた
腫瘍内部の血管は異常。
分岐や絡まりなど、抗ガン剤や放射能治療が聞きにくい内部構造を作る
血管新生阻害剤で血管を正常化することで治療効果大
カミオカンデ
大統一理論が予言する陽子崩壊を目指して建設、目的とは違うがニュートリノ発見
大統一理論...量子色力学と電弱統一理論を統合
- セマンティックウェブ
- ウェブ上にあるデータを見つけて解析するための表現形式や言語の集まり。どんな形式のオンライン情報でも利用可能
携帯電話サービス、心臓病遺伝子特定システム、インフルエンザ流行察知など応用が進む
セマンティックウェブを実現する新技術
- 共通データ形式
- RDF (Resource Description Framework)
- オントロジー
- 異なるDBの語彙を共通の語彙に変換
- 上記のように記述された情報を元にエージェントが推論するためのルール
ウェブ上のソフトウェア動詞が自動的に理解し合う
HTMLやXMLがウェブを堅固なものにしたように、RDFとその上にあるオントロジーは世の中に定着しつつある
Gene Ontology, MeSH, Entrez Gene, OMIM
FOAF (Friend of a Friend)個人情報を掲載したり共通の興味を発見する共通語彙の提供。
The FOAF Project
The Web KANZAKI -- Japan, music and computer
ヒュー・エヴェレットの多世界解釈
量子効果で無数の宇宙、一つ一つで異なる現実
量子力学を記述する方程式が現実世界をどのように表しているのかを、量子力学の数学的な枠組みそれ自体に基づいて解釈する。
新たな仮説を付け加えることなく。
波動関数...重ね合わせになっている量子系が取り得るいろいろな「状態」を観測時に唯一の状態として現れる「確率」とセットにして一覧表にしたもの
シュレディンガー方程式は、波動関数が時間と共にどう変化するかを示す。
観測するときに異なる選択肢の重ね合わせが壊れ、どれか一つに収束するようにみえる
ベイズ推定
過去に起こった出来事と将来起こるできごとの関連づけ
多世界から生まれた計算機
計算は数学ではなく「物理的に表された情報を変化させる物理仮定」
量子コンピュータは平行宇宙を使って計算 (by David Deutsch: ドイチュ)
元コペンハーゲン派のバイエルスは、意識を持つ観測者が観測するときに収束するとしたが、意識とは何かで壁に当たる。
そこで「すべてを量子力学で矛盾なく語れる多世界解釈が合理的」と乗り換えた
量子コンピュータ、すべての構成要素を論理的に同等な超伝導電流システムで置き換え可能かも
シャノンの理論
情報の量は起こりうる事象の予測しにくさできまる
現代の計算機はチューリングマシンという機械の動作で表せる
ベネットが100年以上の難問マクスウェルの悪魔を解決。
エントロピーが増えるのは悪魔が原子を見るときではなく、その結果を忘れるとき。原子の位置を測定するとメモリーに蓄えられ、脳のエントロピーが増える。忘れるとリセット。情報を捨てるので熱が出る