効率が10倍アップする 新・知的生産術 ー自分をグーグル化する方法ー/勝間和代(2007)
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本
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はじめに
- 生産性が上がった理由
- IT技術に若い頃から触れていた
- 知的生産性がリターンに結びつく仕事をしていた
- 子供が生まれ、効率を上げざるを得なかった
情報収集において自分のテーマ(問題意識)を5つ持つ
第1章 自分をグーグル化する方法
- 情報が現代の通貨
- 問題意識=自分のテーマをもつ
- メールの自動受信はしない。自分のリズムに合わせてチェック
第2章 情報洪水から1%の本質を見極める技術
1%の本質を見極める6つの技術
第3章 効率が10倍アップするインプットの技術
--アナログ手法とIT機器を融合させる方法--
インプット力を高める6つの技術
- ノートパソコン
- 情報が1箇所にまとまり、検索可能。定期的に壊れるのでリスクヘッジ。
- フォトリーディング、親指シフト、マインドマップ
- アナログとデジタル
- 何でもデジタル化すると逆に非効率。情報が再生できればいい。
- デジタル: 集中管理、検索性、再利用性
- マスメディア--、実体験・他者体験・良書++。考える時間
- 目以外の感覚器
- 五感を使って記憶に残す。人と会うときはランチミーティングなど。
- 睡眠は投資
- よく運動してよく寝る
読書投資法7ヶ条
- 本は著者との対話
- 本当に伝えたいことは何か。行間を読む(∴スピード)
- とりあえず買う。買わない本は読まない
- 5000円以内の本は迷わず買う。
- ハードカバーの本はアタリ率高い
- 自分のテーマをアンテナを張っておく
- ベストセラーは加工食品。良書は自分で探す
- 保管しておくのは買った本の1/10。頭に残そう
- スピード最重要。線引き、まとめなどはやらない。
第4章 成果が10倍になるアウトプットの技術
--マッキンゼー直伝!ピラミッド・ストラクチャー&MECEの力--
アウトプット力を高める6つの技術
- 自分独自のアウトプットを作って、インプット情報を自分で確かめてみる
- 実際にやってみることで、inputを判断する基準をもてる
- 自分の学びを言葉で表現してみる
- 自分の学びを常に数字に置き換えるクセを付ける
- 判断基準となる数字を把握しておく
- 自分の学びから、情報を絞り込み、軸を発見する
- 簡略化(キーワード、タグ) + 階層化 = フレームワーク
- 自分の学びをブログに統合して表現してみる
- 自分の学びを本として出版する
- ベストセラーを出すことで人生のステージが変わる。
- 人脈・仕事・情報・チャンスがどんどん集まる
第5章 知的生産を根底から支える生活習慣の技術
--すきま時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ--
5つの生活習慣技術
- 喫煙、飲酒など、知的生産の6大危険因子を極力遠ざける
- 喫煙、飲酒、テレビ、ゲーム、過度の人付き合い、不安・心配事・疲労
- すきま時間を有効活用する癖を付ける
- 本屋で待ち合わせ、満員電車は耳学習、メモ魔、ながら
- 睡眠時間をしっかりと確保し、情報整理とストレス解消に役立てる
- 睡眠は投資。
- 知的生産の集中力を付けるために、体力を付ける
- 週2回、1時間の筋トレ。毎晩寝る前にストレッチとインナーマッスル鍛える。スポーツクラブ。
- 頭と健康に良い食生活を心がける
第6章 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術
--情報のGive5乗の法則--
周りの人がこちらに魅力を感じざるを得ないほど、すぐれた情報をタダでふるまうこと
5つの人脈作りの技術
最終章 今日の新しい行動から明日を変える!
成果=知識×実行割合×定着率
新しい行動5つ
- 脳に格納箱をつくる…概念化、抽象化
- 自分のテーマを5つ設定
- その中から得意テーマを1つ決める
- 失敗したら、そこから学んだことを文章に
- 先輩からベスト・プラクティスを学ぶ
- 不得意なことをやめる
- 高級な本を買ってみる
- 脳にいい情報を与える
- アウトプットを高めるために、ブログをひたすら書き残す
- 本の内容をまとめるのではなく、必ず軸を作って自分の言葉でまとめる
- 周りのことを数値化するクセ
- 情報に触れたとき・思考するときに、本質的な情報は何かを考え、軸を作る
- 生活習慣の改善
- まずは知識
- 睡眠は6~7時間
- 週二回の筋トレ、毎日1万歩
- 間食、砂糖入り飲み物、白いものを控える
- 人脈
- 見返りを求めずに情報をタダでふるまう
フレーズ
p.36
情報の発信者になれば、とてもラクに情報が収集できるようになるのです。
p.43
グーグルの発想で常に面白いと思うのが、グーグルはグーグル単体で使わせるのではなく、いかに人間と協業しながら、人間の知恵をうまく集めて、1人の知恵よりも大きなものを生み出そうとしているか、というところです。
p.58
- 知的生産スキルの向上に必要不可欠
- 原理原則を学ぶ
- 原理原則に従ったテクニック、すなわちケースを学ぶ
- ケースをお手本に、自分のやり方を試行錯誤して身につける
p.70
私が情報処理のプロ集団であるマッキンゼーに入社したばかりの頃は、私の話はわかりにくい、散文的である、と言われ続けました。(...中略...)
それまで、会計士や金融業ばかりやっていて、そもそもフレームワークそのものが与えられてしまっているため、自分で新しいフレームワークを考える、作るという発想がなかったのです。
p.78
本質を知ることの高揚は、「いかに明日は、自分が今日よりラクになるか」ということを見極めることでもあります。
p.87
(本が本質に近い理由)
- 多くの本の規格の中から厳選、編集された良質なコンテンツ
- 著者が自己実現のために書いている場合が多く、採算度外視
- 一覧性に優れており、かつ携帯性が高い
1.…セレクション。ブログは玉石混合(本もだが)
2.…和田秀樹などの例外
3.…ウェブコンテンツはこの点で全く敵わない。
p.94
もう一つのコツとしては、本をじっくり読まないことです。(...中略...)パーッと読んで、まずは自分の興味がある部分、分かり易い部分を抽出して読んでしまいます。本を読む前に、「なぜこの本を読むのか。この本から何を得ようとしているのか」という課題を設定してしまうのです。
p.109
私のHDDには、名刺管理ソフトで入れた...名刺画像が1200枚以上入っています。名刺ファイルにすると3対上のものになるのですが、HDDに入れているとわずか数メガに過ぎません...
これまで書いたメモ、特にマインドマップにしてまとめたものも、すべてパソコンのマイドキュメントに保管してあります。
p.128
ただ、普段ノートをとる際、完全にマインドマップの流派に従わなくてもいいのでう。うまくキーワードと関連づけ、そして特徴がわかるようにしていて、私たちの頭の中に格納された情報が、そのメモを見ることでうまくまざまざと思い出せれば、OKなのです。
一時期授業をMMでまとめようとしたが、Linearな授業を聞いてMM式に表す作業は重すぎる。
p.134
本当に必要なのは、自分のアナログや脳に入った情報を思い出せる程度に、検索し、デジタル化できるようにしておこうことなのです。
(...中略...)
文書でスキャンして残しておくものも、その後再利用する必要があり、かつ散逸したら困るものだけをスキャンします。
p.140
4マス情報を使うコツ
- 自分が全く知らない世界や情報について、そういうものが存在するということを知るためのインデックスを作る目的
- 自分が知っていることがどのように報道されているか。伝えられ方のチェック
- すべて合わせて1日30分以内。
p.142
「自分メディア」のいいところは、24時間稼働していることです。普段歩いている時にも、人と話しているときにも、あるいは目をつぶっている時にも、常に情報の収集が五感から行われ、絶えず入力された情報は私たちの頭の中に整理され、蓄積されていきます。したがって、この自分メディアの感度を上げることが、情報の質量を高める結果になるのです。
感性を重視する女性的な視点。
p.165
線を引かないことで、あえて自分でフックを作って、自分の頭の中に格納していく癖を付けていきます。人と会話しているときに線は引けません。同じように、本を読んでいるときにも、線を引かずに頭に残すようにしています。
そのためには、読んでいることを自分の言葉に置き換えて理解し、自分のテーマの情報ボックスにキーワードや関連情報として格納し、あとで思い出せるようにしておきます。
p.178
実際にアウトプットをしてみると、いかに自分の考えを、他人に分かり易くまとめあげることが大変かよくわかります。したがって、その人以上に優れたアウトプットを出す自信が無い限り、どのような内容においても、それを平凡であると批判することはできません。
p.201
いかにある情報を再現性がある形で分解し、再構築できるかということがアウトプットの技術の最大のポイントであり、そのことが必要であると認識するだけでも、効率が変わってきます。
p.217
しっかりとしたコンテンツを書ける著者は、必ずどこかの段階で発掘されますので、出版したいと思っている方は、まず実力をつけることを最優先にすることをお薦めします。
p.236
寝ている間も情報処理の時間だと思えば、この時間を寝ないことで失う情報を換算すると、もったいなくて眠らないという選択は出来なくなります。
p.240
行動側をコントロールすることで、無理なく成果が出せる仕組みを構築していきます。「再現性」という言葉がキーワードなのです。
p.246
知的生産性の改善において大事なことは、よい情報をせっせと手に入れて、それをもとに、ちょこまかと改善を試してみることです。そうやって自己昇華作用を続けられる限り、私たちがグーグルに負けることはないはずです。
p.269
自分が最も得意な方法で知的生産を行い、その成果を自分が最も得意なコミュニケーションスタイルで、相手に情報のGive5乗をすることで、粛々と人脈を気づいていくことが必要なのです。の