夢に日付を!/渡邉美樹(2005)

夢に日付を! ~夢実現の手帳術~

夢に日付を! ~夢実現の手帳術~

第一章 夢は日付を入れてこそ叶う

    • 夢をもち、達成する日付を決め、決してあきらめない

第二章 六本の柱で夢を描く

    • 仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康。バランスが大事だが、意識して傾倒するのもOK

第三章 夢を行動に変える

    • SMARTに夢を描き、現状をあるがままに分析し、必要な行動をスケジュールに落とし込む。

第四章 達成した姿を繰り返しイメージする

    • 夢/行動基準カードを持ち歩き、見るたび細かく分析・イメージ。
    • 日記は自宅、A4、左pに行動記録、右pに心記録。15分

第五章 実践 手帳の使い方

    1. 夢・目標を六本の柱に基づいて考える
    2. 定期的に転記する
    3. 終わったことは赤えんぴつで消し込む

フレーズ

p.25-26

自己実現のための夢」や「自分以外の人への愛という夢」を見出すためには、ある価値観が前提となります。
一つは「人間の幸せは、お金を手に入れて、楽をして生きることではない」という価値観です。
(...中略...)
この「人間は夢を実現するためのプロセスの中で、自分を高めていくために生まれてきた」という考えが、二つめの大切な価値観です。

p.47

私にとって、手帳は予言書でもあります。
手帳に夢を書き込み、その実現をはっきりとイメージできたのなら、夢は既に一回叶ったことになります。これで、物語は一度、完結するのです。
後は現実を追っていく。実際に目標を達成することが出来たときが二回目の達成です。その意味で「夢は二回叶う」のです。

p.74

私の場合は「父と子の約束事五ヶ条*1」を二人の息子たちに徹底して教育するために、週二時間「父と子の勉強会」をやろうと決めました。

p.80

現在の自分の「日常会話に困らないレベル」と、目標にしていた「契約に絡むような話ができる英語力」の間には、あまりに深い溝があると気づいたからです。
もし、後者のレベルに達しようと思えば、大変な時間と労力を割かなければなりません。
そう考えた瞬間、私は20代の初めから抱き続けてきた「英語を完璧にマスターする」という夢を切り捨てました。

p.107

前に、「20代は仕事の夢だけに集中してもよい」と言いました。大きな夢を成し遂げようとするとき、どうしても六本の柱のバランスは崩れてしまうからです。
しかし、(...中略...)すべての活動は同じ一つの夢に収斂されていく(...中略...)
同じ一つの夢とは、すなわち「人間性を高めること」です。

p.112

夢を実現する手帳は「スケジュール帳」「夢カード」「日記」の三つでできている

p.117

浮き彫りになる自分が、どんなに未熟でも、どんなにふがいなくても、それをしっかりと見つめることです。足りないことを明確にすることは、同時に自分に書けているものを埋めていくストーリーを描くという作業でもあります。

p.129

ナポレオン・ヒルの発見した成功者の法則)

  1. 目標の明確化
  2. 余計に仕事をする習慣
  3. 絶対にやる、絶対に出来るという信念
p.131 by ナポレオン・ヒル

100人中98人までが確固たる大目的など考えることなくこの人生を歩いていることは文明社会の大悲劇だ

p.146

夢に入れた日付から、現在を逆算して行動計画を割り出すと、あなたのスケジュール帳には、たくさんの「いまやるべきこと」が記載されるはずです。(...中略...)
これらの予定が、あなたのルーティンワークになるのです。
つまり、私の言うルーティンワークとは「緊急じゃないけど大切なことを達成するために、年、月、週、そして毎日において、継続してやらなければならないこと」ということになります。

p.150

年単位でのルーティンワークは、それほど多くないでしょうから、昨年の手帳を見て書き写せば、ほんの15分もあればすむでしょう。
次に月間、週間のルーティンワークになるわけですが、すでに曜日が決まっているものであれば、(...中略...)一年先まで予定を埋めることが出来るでしょう。
私の場合、半年前に月間のルーティンワークのスケジュールを確定することにしています。

p.153

睡眠以外の時間のスケジュールがびっしり詰まっていますし、「それらを絶対にやり遂げる」と強く心に誓っているので、必要以上に眠ってしまうことがないのです。(...中略...)
さらに、私は日記を付けることで一日を振り返ったら、後は何のストレスもなく眠ることが出来るので、例え四時間の睡眠時間であっても、疲れを翌日に残すことがありません。

p.155

自分の24時間から「意識していない時間」を完全に排除していくことを目指してください。

p.160

予定は”弱い自分”という私たちの本当の敵です。

p.162

私の手帳術における転記作業には、二つの役割があります。
一つは、クリアできなかった予定を再スケジュールすること。もう一つは目標を実現するために行動に落とし込むことです。

p.174

まわりの人には、私のアイデアは突然、一瞬のひらめきによって天から降りてくるように見えるようです。
たしかにそうした面もないとは言えませんが、その背景には、幾度となく考え続けてきた時間、イメージを繰り返す作業があるのです。

p.184

夢カードを見返して、イメージが完成しない事柄に関しては、問題点を抽出してメモをしておきます。(...中略...)夢カードを見るたびに、スケジュール帳に次々と新しいキーワードが書き込まれていきます。
(...中略...)
その目標に関わる項目が、すべて赤で消し込まれたときどうなるか。そう、あなたは夢を実現しているのです。

p.197

メモを取ったことは将来の予定にどんどん組み入れられていくことになります。メモとスケジュール帳はしっかりと連携しているのです。

p.203

一日の終わりに明日の自分をイメージする三分間をルーティンワークにしているからこそ、朝起きたときには、今日やるべき事が完全に頭に入っている。だから、目覚めた瞬間から全力で活動できるのです。

p.212

手帳を選ぶときには、基本的に私の手帳術が実践できるものであれば、どんな手帳でもOKだと考えています。

p.213

手帳術を継続していくためには「面倒」なのが一番いけません。
(故にバイブルサイズをすすめている)

*1:1.約束を守れ、嘘はつくな 2.愚痴、陰口を言うな 3.笑顔で元気よくあいさつせよ 4.他人の喜び、悲しみを共有せよ 5.正しいと思い、決めたことは、あきらめずに最後までやり遂げよ