プロフェッショナル原論


プロフェッショナル原論 (ちくま新書)
プロフェッショナル原論 (ちくま新書)波頭 亮

おすすめ平均
stars内容は乏しい
starsあくまでも原論として参考にしたい
stars業務に対するモチベーションとは何なのか
starsプロとは?
stars残念ながら、期待はずれ

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読んで意識をリセットする用途?

memo

プロフェッショナルの定義

高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項をかなえるインディペンデントな職業

  1. 高度な職能...特定の分野に深く。
  2. 職業人として独立。
プロフェッショナルの語源

profess: 宣誓...紙に誓いを立てなければならない職業

プロフェッショナルが得られるもの

自由・インディペンデント性

ファームの価値基準・掟
  1. クライアント・インタレスト・ファースト
  2. アウトプット・オリエンティッド
  3. クオリティ・コンシャス
  4. ヴァリュー・ベース
  5. センスオブオーナーシップ
世界水準でなければならない
使命感に加えて俗な欲望

プライドを賭けて「自らの実力を誇示したい」という俗なモチベもあるからこそ執着できる

報酬の定義

「バーディアム」...一日あたりの報酬金額
これがプライドの根拠、技量の証

口だけではない

クライアントの問題を現実的に解消して初めて価値がある

最上級の経営メンバーになるための条件

その人が部屋に入ってきただけで空気が変わること。絶望的なミーティングに出席するとみんなの気力が回復する。場の空気を変える存在感。

コンサル黎明期

筆者が入ったのは50人くらいの時。
# やっぱこのへんで入らないと意味ないって。

Phrases

決める権利

高度な知識や技術を持つ人材は一般のサラリーマンの中にも数多く存在するが、自分がどの仕事をやるのかやらないのかを決める権利を有しているのは、プロフェッショナルだけなのである。
(p.23)

迎合の否定

クライアントが満足してくれそうな、悪く言えば迎合的な意見を言えば、ビジネスとしての利益を得ることは出来るが、それではプロフェッショナルとは呼べない。コンサルタントがプロフェッショナルであろうとするならば、つまり本当にクライアントの利益を第一に考えるならば、顧客迎合的になってはならないのである。
(p.44)

  • いっくら説明しても判ってくれない顧客に対しては最終的に「もういいよそれで、あんたがそう言うなら」と落ち着きかねないがこれはプロフェッショナルではないと。まぁ、だろうけど。
忙しいからクイック

プロフェッショナル達は好奇心が強く、色々なことに興味を持ちやすいことに加えて、忙しい生活を送っているからこそクイックアクションなのである。つまり、面白いと思ったことをそのままにしてしまうと、いつまでたっても実現できないことがよく分かっているので、興味を持ったらすぐにやってみるのだ。結果、フットワークの軽い、極めてアクティブな生活になる。こうしてプロフェッショナルの生活は、ハードワーキングでありながら仕事以外のことにも能動的かつ行動的なスタイルになるのである。
(p.125)

プロフェッショナルの人生

プロフェッショナルは、弱音を吐かず、プロフェッショナリズムを全うするしか人生をキャリアの成功はない。プロフェッショナリズムとは調和しづらい経済至上主義の社会になったからこそ、プロフェッショナリズムをさらに徹底すること、即ち益々職能を磨き、一層厳しく掟を守ることがプロフェッショナル達のこれから進むべき正しい道なのである。
これが唯一の答えである。
(p.185)