ライフログのすすめ -- 人生の「すべて」をデジタルに記録する!
ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice) | |
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新時代の云々と見せかけて、いち個人のライフハックの形態。
しかも地位にものを言わせて一般に利用可能ではない技術を多用しておりなんだかなぁ
センサーで写真を撮るセンスカム、閲覧ページの自動cache化、保存
1982-2001に米国に生まれた世代=ミレニアル / ジェネレーションY。個人生活と社会生活の区分が曖昧。
- スキャンしたデータの整理
- 「現在に関連するもの」「ほとんど使われないアーカイブ」
ブラウザを強化、閲覧したURL + そのページのコピー*1を記録/保存
意味記憶とエピソード記憶..電子記憶を用いて拡張可能。手続記憶(身体記憶)はしばらく無理だろう。
スーパーメモ、忘却タイミングを計って思い出させてくれる。
マイクロソフト研究所、Keyboardとマウスの動きを元にコンピュータ使用時間を算出。
デジタル化による不死、その四段階
1. 古い素材のデジタル化
2. 新たなデジタル素材の電子記憶への追加
3. 双方向の不死(コピー・アバターの登場)
4. 変化するアバターの出現
- #2の意味がよくわからんな
- データ、プライベートと仕事の区別は難しい。
- バックアップのために電子メーラーを使う。
ファイル形式の罠を回避するために
1. 最新のファイル形式に定期的に変換。
2. 前途あるファイル形式を使う(.txt、.jpeg、.mpeg-2、.pdf、.html)
3. 情報の内容が変化するデータは印刷バージョンを作っておく
Phrases
何十年も前に脳の中で築かれたつながりに従って、一つひとつの記憶が他の記憶と結びつく。そして喜びや悲しみといった感情を引き起こす。一本の糸が他の無数の糸をひっぱる。これらは、巨大な記憶の網を形作り、僕を唯一無二の存在にする。
(p.95)
ウェブのおかげで調査段階が手短に終わり、電子記憶のおかげで自分の知識を素早く再発見したり、整理したりできるようになるとしたら、人は何に時間をかければいいんだろう?答えは、熟考。学び、理解したいと願う人はみな、思索や熟考を重ね、理解に繋がる手がかりやきっかけを探し回るのだ。
(p.202)
不朽の名声を手に入れたとしても、そんなのはきわめて表面的な不死でしかない。幾何学について論じるとき、人々はこれからもずっとピタゴラスの名を口にするかもしれないが、ピタゴラスがどんな人物だったのか、その知識が深まることはまずない。
(p.217)
- ミームの劣化。抽象化。上位化。
参考文献
『記憶を捜して - 新しい心の科学の出現』*2(エリック・カンデル)
『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか--記憶と能の7つの謎』(ダニエル・L・シャクター)
リコール、スーパーメモ
- 著者web site
- totalrecallbook.com
- 一連の出来事の視覚化。
- smartdraw.com
- timelinemaker.com
- デジタルの墓やら図書館
- regacy.com
- forevernetwork.com
- famento.com