カリスマ体育教師の常勝教育


カリスマ体育教師の常勝教育
カリスマ体育教師の常勝教育
おすすめ平均
stars実在するリーダー
stars教育とは
stars《体育会系》の底力。
stars頭とハートの両方が揃っている
stars実行力と理論とがすごい

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

感想

「心を綺麗にする」「やりきることで自信を付ける」など精神論で成果を出した(陸上13回日本一)事実。相手が中学生という、ある意味特殊な時期にある人間である点も面白い。
書き物指導。個人的な感想を言えば自主的にやってたような、でも指導を受けた訳でもないので迷走したような。

フレーズ・ポイント

もともと私は、書くことにこだわりがあり、「書くこと=文章化=思考」ととらえてきました。文章になった文字は、その人の考え、やる気、決意そのものです。(中略)
試合に備えて、目標をしっかりと設定し、過去の成功、失敗を分析する。そして心(メンタル)、体力、技の面で、何に注意すればよいのかを整理する。それを細かく書き込ませて意識を高める。生徒は、自分で書いた必要なステップを、日々の生活で繰り返し繰り返し実践していく。そして、試合にのぞめば、予定通りの結果が出せるようになったのです。
(p.41)

  • 指導に悩む人からの手紙をもらうことがあるが、がんばり、苦悩はあるものの理想像(こう育てたい、こうなって欲しい)というが見えてこない
  • 試合が近づくと心・技・体のチェックシートを使う。試合後にも同じことを行い、反省を文章化する。
  • 常に試合の前後で自分の幅を把握できるようにしておく。同じ失敗を繰り返したり、自分の悪いパターンにハマっていたりすることに気付く。
  • タイガー・ウッズ、その日のベストショットを繰り返す。ルーティン。

自分の内側からやる気がわき出るようにヒントだけを与えます。自分の心の中で新しい敵、すなわちレベルの高い自分と戦わせるのです。それを克服できれば、自分は自分に打ち克ったという次元の高い「自信」「有能感」が生まれます。
(p.160)

過去の失敗を気にしてあきらめている生徒には過去をリセットさせ、自分の力ではどうすることもできない未来への不安も解消させます。これを続けていくと生徒は自分で「コントロールできること」と「できないこと」がわかってきます。日誌を使って心の整理の手助けをしてやる。叱咤激励を文字にして心を癒し、やる気を高めるのです。
(p.168)

我々、教師は、物事の本質に触れさせて、まじめにやらせ切り、それが本当に「面白い」ということを感じさせなければいけない。「楽しければよし」とする人はそれをはき違えています。
(p.180)

  • 成果報酬型、外発的な動機付け。これに頼っているとより高い報酬を提示し続ける必要があり、いずれ限界に達する。内発的な動機付け大事。

コツはなんとしても書こうと思って書くことです。絶対に字数を上回るぞと思って、決心して書くことが大事です。つれづれなるままに書くのではなく、まずは是が非でも字数を上げるということを決心した上で書くのがポイントなのです。
(p.223)

企業の人材採用では、隠れた熱い人材を見極めることが重要です。私たち教師や採用担当者はこれをどうしても見落としがちです。発進力の弱い人間を「元気がない」と切り捨てるのは簡単ですが、それでは貴重な人材を失ってしまいます。
(p.226)