覚悟のすすめ


「覚悟」―。
それこそがプロとして、もっとも大切なものだ。決意したら、必ず行動に移す。そして、それを継続させる根気があったからこそ、それほど期待されていなかった自分がここまでやってこられたと、いま、あらためて思う。
強い「覚悟」を決めれば、なんでもできる。
(p.8)

  • 感覚として落とし込む。なんか武士っぽい

この「やってみればできる」というのは、ケガをしたときだけに限らないと私は思っている。何事も自分で「無理だ」とやる前から結論を出してしまえば、それまでだ。それ以上の成長はない。
(p.33)

  • 自己暗示。自己規定。

「どうすれば、努力し続けることができるのですか」(中略)
ひとつだけ私が大切だと思っていることをあげるとすれば、月並みだが「目標を持つ」ことになる。それも、できるだけ「高い目標」を―。
(p.59)

  • 有言実行、成功後の言葉。僕も早く戯言士を脱したいのだけども

タイガースに決めたのは、一番早くから、しかも熱心に誘っていただいたからだ。あまり大事にしてくれないところよりも、ほんとうに必要としてくれるところのほうがやりがいがあると考えた。
(p.71)

  • ところを得る。評価される環境にいること。鶏口牛後。

シーズン中はライバル達も同じ練習をする。みんなが同じように伸びていく。とすれば、いくらやっても彼らとの差は埋まらない。それならば、みんなが休んでいるオフに懸命に練習して、少しでも近づいてやろうと考えたのである。
(p.103)

  • 自分が劣っていると思うなら、これくらいの"覚悟"がないと。

だいたい嫌なことがあっても、球場に行けばコロッと忘れてしまう。私にとっては、試合で活躍することがいちばんの解消法なのである。
(p.120)

  • 本業が趣味/ストレス解消/生き甲斐、という領域。てか、そうでなければ不幸なのか。

男らしさとは外見や雰囲気ではないと思う。
それだけでは本質は絶対に分からない。
私が男には欠かせないと考えている条件は、「信頼に応える」ことだ。
(p.130)

  • それを行動につなげていき、そして積み重ねること。信頼失うときは速いからなあ

思うに、不平や不満がどうして生じるかと言えば、自分自身に対する評価と、他人の自分への評価にギャップがあるからだろう。
だが、野村克也さんは「他人の下した評価が正しい」と語っている。私も同感だ。自分の評価は自分でするべきではない。人間は決して強くないから、どうしても自分に対する評価は甘くなる。
(p.140)

  • 自己評価が低いというのは、自分に厳しいわけではなくて、甘え。

私は、日頃の準備が非常に大切だと思っている。私の言う準備とは、「覚悟」と言い換えてもいい。
(p.144)

  • 覚悟は常に持っているもの。短期間だけ持つものではない

何かを成し遂げようと考えるとき、大切なのは「どうにもならない状況に陥ったとき、どうするか」「何を出来るか」なのである。
(p.145)

  • 土壇場に対応できるかどうかで、長期の成果も変わる。

何をするにせよ、しっかりと覚悟さえ決めておけば、どんなことがあっても気持ちがブレたり、崩れたりすることはない。それが、これまでの私のプロ野球生活を支えた信念であり、今も常に自分自身に言い聞かせているモットーである。
(p.180)

  • 自分の信念聞かれて答えられるだろうか