スーパーコンピューターを20万円で創る

スパコンの定義: 80s、100Mflops以上の性能はスパコンと呼ばれていた
GRAPE: Gravity Pipeという計算手法からとった。

東大

天文学科の底点は80点近く。教養の基礎科学第二にも宇宙っぽいのがあり、60くらい。「天文学科」は東大しかない
進振り。「入学したときからやりたいことが決まってたら東工大か京大にいくよ」

ノーバート・ウィーナー: サイバネティックス
父の英才教育。9歳高校、11歳大学、14院、18博士号@ハーバード
# なんだ、ただの天才か

万有引力の法則はシンプル。物体3つ以上になると大変(多体問題)。計算では解けないことが証明済み。解析的に解けないため、数値的に解くしかない。計算時間がN^3で増加


杉本氏は「重力熱力学振動」を証明するために高速計算が必要だった

伊藤、テーマ簡単に見えた。法則がわかってて、計算機の中でモデルが作れる。
MITで天文学者と計算機学者が協力し、太陽系計算専用マシンを作った。デジタル・オルリー。
近田氏、受信信号の専用高速処理装置作成した。天文学者にレポートを配った。

当時のスパコンCPUを何個か直列につないでいた。パイプライン方式

テーブルによる計算。あらかじめ計算した結果を格納しておき、星の位置を入れれば答えが出るようにする。当時256*256が限界だった

基板には電気的なノイズが付き物で、チップや配線数を抑えてこれを最小限にしてやる。

研究には二種類。0を1に or 1 を10に。前者科学、後者産業。

科学の世界には、対象が違うのに同じ方法論が適用できることが多い

世界一の研究を成し遂げるには方法が二つある。一つは世界一頭が良くなること、もう一つは世界中で誰もやっていないことをやること。

GRAPEのその後

  • GRAPE Tip。GRAPEを基板上につくるのではなく一個のLSIに収めてしまう
  • ホログラムの計算も重力と似てる
とくにMD
  • 分子動力学計算専用GRAPE
    • 1991: GRAPE-2A, 1995: MD-GRAPE, 1999: MDGRAPE-2, 2006: MDGRAPE-3(泰地さん)
    • 斎藤稔さん。 -> 高速計算法を伝授してもらい、プログラムCOSMOS90を作る。
    • GRAPEを想定した専用計算ソフト、PEACH (by 古明地さん)
    • 大正製薬の支援によりGRAPE-2A開発
  • 万有引力の式とクーロン力の式は似ている。粒子数が多くて大変な状態も同じ。
  • 分子間力
    • 帯に短し襷に長しの計算量。伊藤さんが個別に回路組んだ。
  • 共有結合
    • 計算量少 -> ホストコンピュータに分担
  • 水素結合力
    • 計算量少 -> ホストコンピュータに分担

知識

flops
一秒間に浮動小数点演算が何回できるか。
GPIB
General Purpose Interface Bus
Hz
一秒間に何回0と1を繰り返すか
  • 32bits:単精度. 64bits:倍精度.