光ピンセットとは


光ピンセット(ひかりピンセット)は、集光したレーザー光により微小物体(おもに,細胞などを含む透明な誘電体物質)をその焦点位置の近傍に捕捉し、さらには動かすことのできる装置および技術である。捕捉するための力は屈折率の違いにより生じ、典型的にはピコニュートン程度である。この技術は、近年、とくに生物学系の研究において成果を挙げている。

光ピンセット - Wikipedia

  


レーザービームで対象物をつかんでつまみ上げたり移動したりする装置です。
光ピンセットは顕微鏡下の対象部、例えば生細胞内の小器官や微粒子、リポソーム、マイクロビーズなど数ミクロン単位の粒子を補足することができます。

http://www.meiwafosis.com/product_page/bio/palm/palm-tw500.htm


現在、細胞骨格の操作、生体高分子の粘弾性測定、細胞操作などに利用。
巨大分子を一個単位で扱う


光源としては、波長1064nmのNd:YAGレーザーが一般的に用いられる。これは、生物組織は波長1000nm程度の赤外線に対してほぼ透明であり、生物組織を扱う際にレーザーによる損傷を少しでも避けることができるためである。
(...中略...)
集光された光の焦点付近では、強大な電場勾配が生じる。このとき誘電体微粒子は、電場の一番強い部分へ引き寄せられる。これに加えて、レーザー光の伝搬方向へも力が働く。

光ピンセット - Wikipedia