日経サイエンス2008年3月号
- 出版社/メーカー: 日経サイエンス
- 発売日: 2008/01/25
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ニュース
iPS細胞研究、支援の動きも急ピッチ
政府の総合科学技術会議は専門家からなる「iPS細胞研究ワーキンググループ」を組織。
文科省、厚労省、経産省が30億円以上を投入
理科研のセルバンクからマウスiPS細胞を希望者に実費で提供
ペトリ皿の中の進化
感染症が進化の駆動力となる。多細胞生物である線虫 (C. elegance) を用いて実験室で実証。
線虫は緑膿菌に感染すると数分で死ぬ。
ところがこの菌に耐える変種が実験室で誕生。緑膿菌にやられないばかりかそれらを利用して生きていた。
多細胞生物では最初の例。
# 赤の女王で線虫が最もハックしやすいと。
通常の線虫と変異株の間にはタンパク質7つの違いがある。どうやら一連の呼吸酵素が変化したらしい
ぶるぶるマシンで減量可能、かも
マウスを一日15分、15週間、毎秒30回振動する台の上に載せた。
脂肪、脂肪化合物の割合が優位に低下。
# ストレスじゃね?
シャドーバイオスフィア -- 私たちとは別の生命
地球のような環境で簡単に生命が誕生するなら、地球上に何度も生命が誕生しても良いはず、という考え
生命の定義
- 環境から栄養素を得る
- 栄養素をエネルギーに変換する
- 老廃物を排泄する
- 繁殖する
ありえる生命
強アルカリの湖から見つかった生命を鏡像分子培養液で培養。
異質生命体の候補?
西オーストラリアの深海の砂岩から、20-150 nmの微小な構造体発見。
実験室では増殖しているようにみえ、構造体にはDNAが含まれていた。
サイズ。
最も小さい最近の直径は200 nm。リボソームが20 nmなので、数100 nmはないと。
上記の生命体?はリボソームを使わないのかも
最も小さいウイルスは20 nm。
すばるで迫る暗黒エネルギー
自家発電ナノマシン
振動や脈拍など、体内のエネルギーをもとに発電するナノ発電機。
圧電効果と電磁変換器を組合せ、振動を電力に変える微小発電機が出来た。
圧電材料のナノワイヤを多数ならべると、小さなエネルギーをとらえてナノデバイスに供給。
原理
酸化亜鉛ナノワイヤのアレイを垂直に立てる。酸化亜鉛の結晶は六角柱。圧電性と半導体特性を併せ持つ。
うねる電極でサンドイッチにして、機械的な力が加わると圧縮歪みが生じる->電圧が生じる。これを直流電流として取り出し、コンデンサーに蓄える。
顕微鏡で見る細胞のきらめき
光学顕微鏡の分野で革命が起こっている。新たな蛍光マーカーと、それを試料に組み込む遺伝子工学技術の発達。
描画速度と解像度の溝は埋まりつつある。
ブレインボーという技術の一例。
マウスの脳にある個々のニューロンが、顕微鏡下で別々の色を示すようにした。
迷路のような神経回路の中で個々の軸索を追跡することが可能に。
書籍紹介
レオナルド・ガレンテ―「長寿遺伝子」を解き明かす (NHK未来への提言)
- 作者: レオナルドガレンテ,白澤卓二,Leonard Guarente
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- SIR2の発見者。NHKテレビ「未来への提言」をもとにした内容
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- 変死体のわずか9%しか解剖されない。死体表面の検索と解剖に続く第三の技術、おーとぷしー・いめーじんぐ(Ai)について解説。
- チーム・バチスタの栄光キャラが登場。先に小説読むべきか