女子高生ちえの社長日記-これが、カイシャ!?


女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?
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memo

  • 減価償却済みだから儲け頭
  • 在庫月数 ... (平均在庫金額/年間売上高)x12ヶ月
  • 工場と営業の軋轢、販売数予測と需要への瞬時対応
  • 欠品率...注文に対し、希望の製品を希望通りの日付/数量で出荷できなかったケースの発生割合
  • QCD(Qualyty, Cost, Delivery)...調達先の評価。
  • ISO...そもそもISOはスイスにある国際標準化機構のこと。このISOがいろんな規格を決めている。品質マネジメントのISO9000シリーズ、環境のISO14000の二つが製造業によく導入されている
  • 開発には2タイプある。
    • 既存製品への改善要望、コストダウン要望。
    • 新技術の開発、それをどこに応用するか

phrases

商品の売れ行きが当たれば大抵の商売は大成功するので、需要予測はどんな企業にとっても永遠のテーマだね。
(p.52)

需要予測...移動平均、指数平滑、季節性分析、多変量解析etc.
mainly, 過去の需要データのみに着目するか、その他のデータにも着目するか。
最近は、モノを売る側と作る側が共同で予測するCPFR(Collaborative Planning Forecasting Replenishment: 需要予測と在庫補充のための共同事業)もある。ウォルマートとHP.
(p.52, 改変)

「それで、その逆オークションで部品のサンプルをもらったら、とてもよかったので製造を委託したらしいのですけど、量が増えたらすぐに不良品が混じり始めたそうです」
「やはりそうですか。あちらのメーカーから部品を買っている日本の会社も多いけど、どこも『サンプルがチャンピオンデータでだまされた』ってよく聞きますよ。(略)」
(略)
「中国での生産はとにかく人件費が安いから、コストダウンをするには一番なんだ。でも、問題になることも多くて、その第一がちえさんのところでも起きた品質問題。そして、次に多いのはデリバリーの問題なんだ」
(p.94)

「ほとんどの企業は銀行などの金融機関からお金を借り、そのお金で部品や材料を買っているんだ。だから、前もって買っておく部品が減れば、銀行から借りるお金も減って、金利の分が節約できるのさ」
「そうか。会社って借金生活なのね。知らなかった」
「会社の紹介で、『うちは無借金経営です』と聞くことがあるだろう。そういう会社は、永年の利益を蓄えた結果、銀行からお金を借りなくてもすむようになっているんだよ」
(p.151)

「見込みでモノを作る方は、注文に早く応えられるようにと思って在庫を作る。しかし、その在庫が無駄になって、企業の損に繋がってしまう。現場ではよかれと思ってやっていることが、会社全体では悪さをする。こんなケースは、どんな企業でもたくさんあるんだ。コンサルタント仲間では、これを『部分最適全体不最適』と呼ぶんだ」
(略)
「本当に望ましい在庫量を知るためには、需要予測からはじめる必要があるんだけどね」
「需要予測と在庫量って、そんな関係があるのでしょう?」
「この点は意外と理解されてないんだけど、過去の需要データを分析すると、将来のその製品の需要量と同時に、毎月の需要が安定しているのか、月ごとの変動が激しいかもわかる。製品の在庫は、将来の需要と需要の変動に対応するためのものなので、需要予測とは切っても切れない関係にあるんだ」
(p.162)

水の都として知られているベニス、ルネッサンス期のベネチア共和国で誕生した特許制度が知的財産権のはじまりと言われているんだ。
(p.176)

  • なんと

「役員会というのはね、会社のトップ相互の合意を取り付ける場所なんだ。だから会社の意志決定に関わる重要な人物には、当然事前に内容を説明して了解を得ておくのが普通だよ」
「いわゆる、根回しっていうやつね」
恵理子がちえの代わりに相槌を打ってくれた。
(p.225)

「どんな職場でも共通していたのが、会った人たちの仕事の大切さをちえが理解してあげると、とっても喜んでいたことでしょうか。ちょっとびっくりするほどでした」
「そうだと思うね。誰でも仕事をしている人は、『自分の仕事がどんなふうにして人のために役立っているのか、そしてそれを認めてもらえているか』を、一番気にしているんだ」
(略)
「誰でも自分の会社と仕事が『お客さまや社会から価値のあるもの』と思われたいんだよ」
(p.227)