スティーブ・ジョブズの流儀
- 作者: リーアンダーケイニー,三木俊哉
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: 単行本
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ビジネスとは、生きざまの証明。
世界を変えられると本気で信じる人間こそが、本当に世界を変える―。
(帯 & p.154)
- 中二病が世界を変える
成功したア−ティストの多くがある時点で枯れてしまう。自分をそもそも成功に導いた仕事を続けるのだが、進歩はない。「失敗を覚悟で挑みつづける、それがア−ティストだ。ディランやピカソは常に失敗を恐れなかった」とジョブズは言う。
(p.44)
- 変化していくこと。守りに入らないこと。
すべてがシンプルになった。集中と簡潔が私のモット−なんだ
(p.47)
- それが成果につながる。というのはドラッカー先生も仰るとおり
ジョブズはシリコンバレ−で言うところの「プロダクトピッカ−」である。これはシリコンバレ−のベンチャ−キャピタリストが使う言葉で、新興企業のカギとなる製品担当者を指す。
(p.143)
- プロダクトピッカーであるだけでは経営者としてよくないけど、運よくジョブズは組織作りの素質もあった。
ふたり*1にはその才能があった。そう、製品を発明するのではなく、発見する力が。それらの製品はつねに存在していた、誰も見たことがなかったというだけの話だ、とふたりは言う。われわれはそれを発見したのだと。
(p.212)
イノベ−ションプロセスを支えるのはまず、どの市場をどのようにねらうのかというアップルの企業戦略そのものである。それから新しい技術開発に遅れをとらず、新しいアイデア、なかでも社外のそれを受け入れることである。創造的であり、つねに学習することである。柔軟性を持ち、長年の考えを喜んで捨て去ることである。そしてとりわけ、顧客中心になることである。アップルのイノベーションの肝は、技術を顧客のニーズに合わせることであって、ユーザーを技術に適合させることではない。
(p.220)
- イノベーションとはなんぞや。
- 市場との対話。しかし顧客の話を聞かない。変化すること。
2007年、経営コンサルタントのブーズ・アレン・ハミルトンは全世界の企業の研究開発支出に関する調査結果を発表し、研究開発費の増加が業績向上につながっている事実はほとんどないと結論づけた。「財力ではなくプロセスの問題である」と同社は言う。「すぐれた業績は組織のイノベーションプロセスの質、すなわちその組織がいかなる方策を講じ、いかにその実現を目指すかの関数であり、組織のイノベーション支出の絶対的、相対的な規模とは無関係であると思われる」
(p.227)
- イノベーションは方法の問題。プロセス。カネかけりゃいいってもんじゃない
- 技術部門にかけるカネを自慢する大企業は爆発するということか
- 最近コンサルという言葉に過剰反応するようになった。Boozこんなところに。
ジョブズは『ワイアード』誌に語っている。
「クリエイティブ担当者にこれはどうやったのかと聞けば、彼らは少々罪悪感にとらわれる。実際には何もしていないからだ。彼らはただ見ただけだ。見ているうちに彼らにははっきりする。過去の経験をつなぎ合わせ、新しいものを統合することが出来るからだ。それが可能なのは、彼らが他の人間より多くの経験をしているから、あるいは他の人間より自分の経験についてよく考えているからだ。……不幸にも、それはごくまれにしか起こらない。この業界の多くの人々はあまり多様な経験をしていない。だからつなぎ合わせる点の数が足らず、問題に対する幅広い視野が欠けた直線的な解決策に終わってしまう。人間の経験に対する理解が広くなればなるほどデザインは向上する。」
(p.232)
- 天が下に新しきものなし。
- 組み合わせること。応用すること。視点の広さ。ラテラル。つなぐ。コネクタ。ファシリテータ。
- 知り、知ったものの垣根を限りなく取っ払うことによる脳内イノベーションこそがクリエイティビティの源泉。